12 & 1 SONG

AMIP-0046.jpg

Janis crunchと初めて出会ったのは、20代前半の頃活動していたバンド"kadan"のボーカルを探していたタイミングだった。
彼女は歌も容姿も、そしてその音楽性も全てが日本ではない何処か遠くの国の世界観を当初から持ち合わせていた。
クラシカルな要素も、現代音楽の素養も、海外の時代の音に敏感なセンスも持ち合わせ、作曲能力も高くハスキーでノスタルジックな歌も歌える、類稀なる才能の持ち主だった。のちに彼女はピアノソロアルバムをリリースしたので、それを聴けばよく、おわかり頂けると思う。

このアルバムは「架空の国の、ある冬の情景」を描くべく、初めて二人で共同制作した。
彼女は作詞作曲だけでなくアレンジメントにも沢山のアイディアを出してくれるので、時に意見がぶつかり合いながらも、とても実りのある共同作業だった。レコーディングも僕の部屋で宅録で行った。アルバムでは二人の共作曲、それぞれが書いた曲も折り混じり、お互いの持ち味が上手く作用した作品になっている。何より、想い描いていた冬の情景が本当にイメージできる。
感想では、このアルバムのファンは多く感じる。
マスタリングを実はgoldmundことキース・ケニフさんが担当してくれている。
彼が「いま、素晴らしいアルバムのマスタリング作業をしている」とツイートしてくれたことは感慨深い。

KITCHEN.LABELが素晴らしく美しい装丁をしてくれた初回盤は完売しているが、通常盤は清里の森に実際にある野外礼拝堂の写真が表紙に飾られていて、そちらも素敵なデザインとなっている。
写真、ブックレットのアートワークはsakura fantasmaが担当。


haruka nakamura


「12の歌は祝福された冬の世界へ 1つの歌はあなたの魂へ」

haruka nakamuraとJanis Crunchが2011年冬にKitchen.レーベルからリリースし、ロングセラーを記録したコラボレーションアルバム「12&1 SONG」が、新パッケージ&ボーナストラック5曲 のDLクーポン付で発表した、リイシュー版。

本作は、haruka nakamuraとJanis Crunchが「冬の世界」をテーマに、2007年~2011年の毎年冬の季節のみに制作した曲を集めたアルバム。

始まりは2007年の冬の夜、2人でharuka nakamuraのソロアルバム「Grace」の為にレコーディングをしていた際のセッションから生まれた聖夜のための楽曲「12 & 1 song」がきっかけ。このセッションからは他にも冬の世界への楽曲が数曲生まれ、特にアルバムの表題曲となった「12 & 1 song」は、毎年聖夜のみmyspaceで公開され、haruka nakamuraとJanis Crunchのリスナーの間ではすでに人気の曲であった。
その後、それぞれが個人の作品制作をしている時でも、彼らのクリエイティブな絆は強く、
このコラボレーションは年の終わりの季節に少しずつゆっくりと行われた。

遠い記憶の丘に沈む夕暮れや、夢の世界の子供達、あかりが灯る家族風景、またはアンティークの絵本を眺めているような情景を連想させる、美しい楽曲集。Janis Crunchのエモーショナルな歌声と美しいピアノの旋律、そしてharuka nakamuraの穏やかなクラシック・ギターやサウンドスケープが溶け合った、暖炉の炎のように暖かなサウンドは、冬、そして聖夜のひとときをそっと静かに彩る。
ゲストミュージシャンにARAKI Shinがフルートで参加。マスタリングはHelios/Goldmund名義で活躍するKeith Kenniffが担当。

本リイシュー盤はアートポスター付特殊パッケージだったオリジナル盤と異なる、
CDのみの新たな特殊パッケージ。


TRACKLIST

1.SOLITUDE
2.winter story of Henry
3.foret
4.nuit
5.My witch song
6.hymn
7.カノン
8.東の空
9.forche
10.insincere love
11.Requiem
12.prayer
13.12 & 1 song

Previous
Previous

音楽のある風景

Next
Next

RIVER